2021/01/02　累積走行　309,688km

　 　新年あけましておめでとうございます。
　本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

　緊急事態宣言が再度出そうな雲行きで、タクシー営業がきちんと出来るか、少し不安です。 まあ、８年経過してもチャーリーのエンジンの調子は絶好調ですし、ライトスイッチの接触不良が気になるくらい。 それではパーツを注文しましょうかと、、、、イギリスのパーツ屋さんのサイトを眺めていて、ハタと気が付いた。

イギリス、変異種が蔓延して今ロックダウンしてるんじゃね？？

　ああ、、、、輸入車を使うリスクをしみじみと感じています。（笑）

2021/03/01　累積走行　312,239km

　 　気持ちの良い晴天です。 　

　チャーリーは大栄交通にて三ヶ月点検です。 いつものように第68回オイル交換、エレメント交換。それとＡＴＦ交換です。 快調に走ってくれるものの、売上が伴いません。(泣) 　

2021/06/19　累積走行　317,636km

　 　大栄交通にて車検。 　

　第69回エンジンオイル交換、エレメント交換。 　
　少し以前から、走行中に左前照灯が一瞬消えるトラブルが発生しています。 直ぐに点灯回復して来たのですが、気落ち悪いので車検整備のついでにこの部分を点検しました。 　

　灯具ブラケットが、熱で溶けていました。 　

　ＬＥＤヘッドランプなのですが、想像以上の発熱により、付近にあったブラケットに熱が回ったらしく。。。 交換してスッキリ治りました。 　
　次の交換パーツとして、後輪のブレーキシリンダ。 ＡＴＦクーラーに至る配管の途中、一部分ゴムホースになっていて、そこで振動を吸収するようになっているのですが、 金属パイプとゴムホースを連結する部分から油が滲んでいます。 接続部はカシメ加工になっているのですが、ここが緩むのは「外車あるある」らしい。 方々へ問い合わせてみたのですが、上手い解決方法がありません。 こんな物、ワンオフで作ったら何万円でしょうか。いや、桁が変わるかな？わからない。。。。 　

2021/08/25　累積走行　320,905km

　 部品がイギリスから届きました。 London Taxi Check Strap Roller ￡24.00
TX4 Brake Pads Genuine ￡30.00
London Taxi TX1 TX2 N/S & O/S Wheel Cylinder Set　￡20.40
TX4 L/R WHEEL CYLINDER ￡22.80
LTI TAXI TX4 Bottom Radiator Hose ￡18.00
London Taxi TX4 LTI/LTC Top Radiator Hose Genuine ￡13.20
London Txi TX2/4 1-Pin Door Switch Genuine ￡10.00
London Taxi 2-Wire Door Actuator Motor Genuine 2p ￡62.40 London Taxi TX2 TX4 Prop Shaft CV Joint Kit ￡72.00
TX4 Indicator Arm Switch / Stalk　￡42.00

　大人買い。
　特に、ブレーキシリンダなのですが、旧型新型両方を買っています。 何が違うのか、チャーリーに合致する物なのか、今後どちらをオーダーすれば良いのか、 検証するためには片方を無駄にしても買うべきである、という判断です。 外車乗りの苦労をおわかりいただけますか？ ディーラー網のしっかり構築されたベンツやＢＭＷでは、もはや味わえない外車の愉しみ。。。。 これを笑って愉しめないと、ね、と自分に言い聞かせています。(爆)

2021/09/18　累積走行　321,851km

　 　大栄交通にて三ヶ月点検。
　第70回オイル交換、エレメント交換。
　ブレーキシリンダは、どちらの型も適合せず。。。。 　

　え～～～～～～って 　

合わないのです。思い起こせばシリンダ交換は２回目。 前回は、もうスッカリ忘れていましたが、バックプレート付きのアッセンブリ交換でした。 アッセンブリだから何も問題なく終わったのですな。 　

　まあ工夫しましょうよ。シリンダは使えなくとも、中身のピストンは恐らく同じ内径の物だろうから使えるよ。たぶん。 シリンダも取り付けに一工夫すれば。。。。ね。 なんなら、バックプレート側に細工して取り付けられる様に魔改造か。 　

　ＡＴＦクーラーラインの件は、金属管部の外径にぴったりの内径を持つ耐油耐圧ゴムホースを入手しました。 配管のゴムホースとカシメの部分をぶった切って、ゴムホースを金属管に直結、ホース止めリングで固定すれば一件落着という、 荒っぽいが簡便な方策を立てて部品をモノタロウに発注しました。

2021/10/19　累積走行　322,998km

　 　　数日前からOBD2の故障警告が出ておりまして、「三番シリンダが不点火だ」と言っています。 そんな筈はありません。と言うのも、４気筒のうち一発でも死んだら強烈な振動が発生して運行不能になるからです。
これは、もうだいぶ以前になりますが、2015年6月27日に走行93,868kmで訪れた故障を経験しているからです。 　

　現在、エンジンは全く快調で、３番不点火なんて何かの間違いだろ位に余裕で構えて、OBD警告をキャンセルしました。 チャーリーは、急な上り坂などエンジンに大きな負荷が掛かる場面でちょくちょく１番４番の失火警告を出してきました。 余りに頻繁なので、こちらも「ああ、またか」と相手にしないで警告をキャンセルしてきました。 確かに最近、エンジンから出るカチカチ音が少し大きくなって、気になり始めてはいました。 エンジン回転数と音の周期に相関があるなー、というのも感じ始めていました。 　
　点火系が痛んできたのかな？　そろそろイグニッション・コイルとプラグケーブルを交換しないとな、と考えていたので、それらを在庫棚から引っ張り出し、 ついでにＡＴＦクーラーラインの耐圧耐油ゴムホースとホースバンドが到着していたので、合わせて交換修理をしようと思います。 いつものように首都高に乗り、組合に寄ってから午後に大栄交通へ入庫のスケジュールでした。 石川町JCTの上り坂を加速しながら狩場向けてカーブ、と、その瞬間 　

　 　　パパンパーーーーーン！！　と同時にエンジンチェックランプが点灯 　

　この世の物とは思えない爆音がエンジンから出ました。強烈なバックファイヤー、ヤバいです。 やっぱりイグニッション系だろうなあ、まあ落ち着け落ち着け。 直ぐに次の花ノ木出口を降りて、踵を返して大栄交通へ緊急入庫です。 　

　ピットに入り、症状を再現して見せます。 強くアクセルを踏み込むと、パパンパパンと吸気側からバックファイヤーが出ます。 組合へ出勤せねばならず、点火系部品を全て預けて整備担当にお任せし、そそくさと大栄交通を後にしました。 夕方には引き取りに戻りましょう。

2021/10/20　累積走行　322,998km

　 整備：　「点火系はスパークプラグまで全交換しましたが、３番不発は変わりません。原因不明です。」 　

　私：　「ええ？なんですとぉ？」 　

　昨日の夕方、大栄から電話を受けて全身から冷や汗が噴き出すのを感じました。 点火系を交換しても動かない？　ＥＣＵか？　燃料噴射がダメなのか？　何だろう。火花は飛んでいるというので、ＥＣＵでは無い。 何だろう？　頭の中は真っ白です。 何はともあれ、午後の組合出勤前に方針だけでも決めておかなければなりません。 大栄交通のピットを塞いだままというのは非常にまずいです。
そういえば、数日前に知人で同じＴＸ４を所有しておられるＹ氏から、西寺尾に玉野自動車さんという、 とても対応の良い整備工場さんが在ると聞いていたので、駄目元でアタックしてみました。
　 玉野自動車さんへ電話し、故障の状況を説明したのです。

　「まあ、とりあえず、来てみて下さい」 　

　正に天の声と言いましょうか、まだ治ってもいないのに、何だか救われたような気持ちになりました。 困り果てている時に優しい対応をしていただくと、本当に嬉しいものですね。 　
　入庫の指定時刻に到着するようＪＡＦのレッカー車を依頼し、大栄交通を後にしました。 　

2021/10/22　累積走行　322,998km

　 　玉野自動車さんから、故障の原因が判ったと連絡がありました。 原因は、カムシャフトでした。 　 　 　 ３番のバルブを開閉するカムシャフトの“おむすび”が摩耗してしまって、バルブを充分に開けられなくなっていました。 　

　では、カムシャフトを交換すれば良いのか？ 　

　部品自体は三菱へ行けば多分直ぐに出るとは思います。 しかし、８年間チャーリーと付き合ってきて、エンジン音のうるさい子だなあ、という印象はここ数年ずっとありました。 結構長い時間、僅かに不具合を抱えながら徐々に重大故障へ向かっていたとすれば、影響はこの部分だけではない。 クランクや他の部分にも、何らかの影響は及ぼしていたのではないか、と疑われます。 玉野自動車さんのお見立ては、エンジン丸ごと交換という厳しいものでした。 　

　玉野自動車さんにも長居は出来ません。 かと言って自宅車庫に置いても埒が開くものでもありません。 いずれ横浜のどこかの工場へ持ち込むことを考えれば、輸送距離は短いに越したことはない。 　
　というわけで、甘えた先は井土ヶ谷の組合事務所駐車場でした。 チャーリーは、次の一手が決まるまで、組合の片隅でジッとして居る事となりました。 　 　

2021/11/30　累積走行　322,998km

　 　さよなら、“Charles”

　 　お別れは、いつも唐突に訪れるものです。 重い故障を患ったチャーリーは、ついに戦線へ復帰することは叶わず、 誠に残念ながら、ナンバープレートを返納して無期限の休養を取ることとなりました。 　

足かけ９年間に及ぶ322,998kmの彼の長旅は、ここに終点となってしまいました。 　

個人中原タクシーの良き相棒。チャーリーと共に駆け抜けて来た日々を、大切に胸にしまってお別れと致します。 肉親や近しい人々の最期に何度も立ち会ってきたけれども、 このなんとも言えない寂寥感は、彼の存在が只のクルマではなかったんだ、と。

あまりにも呆気ないけれど、、、
お疲れ、チャーリー！　

ありがとう、チャールズ。。。