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2018/12/04 累積走行 251,956km

  ファイル022:【それ、遠回りですよ】

 「こんにちは〜、どちらまでお送り致しますか?」
 「はい、○○○○ですね、かしこまりました」
 「ご指定のコースはございますか?」
 「それでは、最短経路は○○○○経由と思いますが、よろしいですか?」
 
 だいたい、こんな感じでお客様とのイニシャル・コンタクトが進みます。
まず、“ご指定のコース”が無い場合がほとんどで、こちらからの提案で事は進みます。 しかし、1割くらいの割合でコースの指示をするお客様が居られます。 私にとっては大歓迎でして、何も考えずにスタート出来るので気が楽です。

 例えば、桜木町から山元町へ行く場合、地蔵坂を上がるか、打越を上がるか、悩みどころです。 ほとんどの方は打越コースを指示されますが、中には「地蔵坂で」 と、仰る方も居られます。 地蔵坂上信号の待ち時間が長い傾向があるので、気を揉むのですが、お客様本人がそうしろ、と仰るので何の問題も無いわけです。
 地蔵坂にしろ打越にしろ、距離にさほどの差がありませんので、メーターに大きな差異が出るわけでも無く、どちらでも良いのですがね。

   お客様の指示したコースが、明らかに遠回り、というケースがあります。 しかし、こちらとしては何も言うことありません。 不親切だろう!近道を教えないのか? と怒らないで下さい。 お客様によっては、

「近道があるのは知っている、でも、そっちは絶対通りたくない」

という事情を抱えている場合があるためです。 ソコへ持ってきて運転手が、

「それ、遠回りですよ」

などと言おうものならお客様がブチ切れる場合が無きにしも非ず。 この駆け引きが客商売なのです。

 時々、と言うか頻繁に、経路はおろか目的地さえ明確に伝えないお客様が居られます。
 例えば、桜木町からマイカルと言うから新山下・山手警察・本牧通りと提案して行くじゃないですか、実際の目的地は二ノ谷の先だったりするわけですよ。 それなら正解は本牧緑ヶ丘経由じゃないですか!

「え〜?! あんたがマイカルと言うからこの道を出来たんじゃんか」

などと口には出さないけれども、出来るだけ近道で行ってさしあげようと考える身には、やれやれと思います。

 え? さっきと話が違う?

それは気分悪いですよ、二ノ谷だって、ちゃんと目的地を言わないから遠回りになったじゃないですか。 たとえば、二ノ谷だけど緑が丘は通りたくない、とか伝えて下さいな。 なにか意図せず(?笑)遠回りになるのは非常に気持ちが悪いです。 でも、黙ってハンドルを握ります。

「ありがとうございました〜」

笑顔でお見送りします。 しかし、気持ち悪いんです、遠回りは。
 お客様は、大きく目標を伝える傾向にあります。 細かい場所を運転手に言っても“どうせ分からないだろうから”と思うのかも知れません。 これは気持ちの良いものじゃありません。

 経路を伝えないのも、私は悪い意味での“おまかせ文化”だと思います。 経路も目的地にも、ちゃんと着くにはお客様の協力が絶対不可欠です。 “どうせ”と思わず、ちゃんと経路・目的地を伝えましょう。

「それ、遠回りですよ」  

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