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車両整備手帖 2024年
マーガレット編

2024/01/10 累積走行 83,023km

   ナビタイムカーナビですが、どうも私のスマホと相性がよろしくないのか、 時々フリーズしたり落ちたり、という症状が出始めました。 安定して使えていたのですが、原因が分かりません。 実車営業中に不具合が起きてしまって、これは本当に困ります。 この状況を放置するわけにはいきませんので、早速別のカーナビアプリを探す事になりました。 Android Auto に対応したモノで評判の良いアプリは?
 ネット検索に上がったのは、カロッツェリアのアプリ版とも言える「Cocchi」でした。 ナビタイムに決定する時点で、Cocchiも候補に挙がってはいたのですが、 カロッツェリアの製品にしては、口コミが極めて悪かったので採用を見送ったのでした。 改めて評判を見てみると、随分改良が進んだようです。 天下のカロッツェリアが不具合を放置するはずも無く、逆に改良スピードもとても速いとの評判も。 悪評はアンチの口コミだったのでしょうか、ネット空間は怖いですね。
 つい先月までカロッツェリアを10年以上使い続けて来ましたので、画面に映る地図はデジャブ感満載。 適度に省略の効いた、とても見やすい地図。 検索もルート選定も、まあまあの出来具合です。 月額使用料も350円で、ナビタイムに比べて爆安レベルです。 しばらく、これを使っていきます。

 タクシードライバーの感想としては、現在地の住所を小さくて良いから何処かに表示して欲しい、くらいですかね。 日報を書く時に、チョット不便。





2024/01/25 累積走行 84,713km

   大栄交通にて、第3回目の車検を受けました。
 ラジエータのロアホース部から水漏れ。 これは、エンジンの振動で緩みがちな場所で、ホースバンドの増し締めで対処となりました。 補助タンクの水量に顕著な減りは無かったのですが、日常点検ではわかりませんでした。
 今回の整備メニューとしては、ATF交換、エンジンオイルとエレメントの交換程度でした。 前右タイヤの減り具合ですが、内側の減りが幾分早いので、次の三ヶ月点検で交換判断となるでしょう。 エンジンオイル添加剤「オイール」を今回も投入。 使用感は非常になめらかで、エンジンの振動も静かになった気がします。 まあ、この辺は気分の問題なので。

85,000km目前。

 そろそろ、三菱自動車へ行って、タイミングベルト周りの部品を発注しなければね。 10万キロに達するのは、およそ半年後でしょう。





2024/02/16 累積走行 86,737km

   境之谷のタイヤレスキューさんにて、タイヤ交換を行いました。
 タイヤは毎度の台湾製、NANGKANG CW-20シリーズの185/75/R16です。 円安の影響で、輸入タイヤは高値が続いていまして、6,000円弱で買えていたものが、1万円弱という。 これは痛いです。
 前回の車検点検の時に、タイヤの内側が大きく削れていたのを指摘を受けまして、交換と相成りました。 首都高の急カーブを攻め気味で走っていたので、当然の報いかなとは思います。 ゴーゴーという走行音の原因はこれだったのかと。

 交換した後は、これが同じクルマか? と思うほど静かになりました。 走行も滑らか。 やっぱりタイヤって、大事ですね。





2024/04/19 累積走行 93,292km

   大栄交通にて3ヶ月点検を実施しました。

あれよあれよと月日は流れ、早くも点検となりました。  前回から8,580km。  途中4000kmのオイル交換を行うのを忘れてしまって、今日となってしまいました。 先日、お買い物に行った際に、ブレーキランプの球切れ警告が出たので、その場で交換。 期間中、他にこれといった不具合はありませんでした。  

マーガレットは快調そのもの  

 羽田待機中に、甘い香りがエンジンから漂ってきたので冷却水量を確認。 半分位の水位でしたので、満量まで補充して今回の点検に臨みました。 現状大きな水減りは無く、配管等から漏れも確認出来なかったので、今回は様子見です。 2ヶ月ほど前ですが、ラジエーターキャップを交換したのです。 確認したら、こいつが若干グラついているので、もしかしたらここが原因かも知れないです。 注意して見守っていきましょう。

 気温湿度の高い日が多くなりました。 クーラーも快調に動いています。 まずは大丈夫でしょう。 





2024/07/10 累積走行 103,748km

   大栄交通にて3ヶ月点検を実施しました。

あれよあれよと月日は流れ、早くも点検となりました。 オイル交換、エレメント交換、デフオイル交換、ATF交換といったメニューでした。
 前回から10,456km。  途中のオイル交換をまた忘れてしまいました。 多分、忙しいのが原因だと思います。 売上を作るために、営業時間が延長に次ぐ延長で、心身共に参っているのだと思います。 別段不具合はありませんでした。  

マーガレットは快調そのもの  

 

 そう言えば、6月15日に目出度く100,000kmを達成しました。www
これに伴って、近々タイミングベルト周辺の部品交換となります。 三菱自動車にて見積中ですが、昨今の物価高です、恐らく部品だけでも15万円以上の出費は覚悟かなと、踏んでおります。

  湿度が高い日ばかりですね。 クーラーは快調に動いていますが、壊れないことを祈るばかりです。





2024/08/28 累積走行 109,941km

   大栄交通にて10万キロ定期修理を実施しました。

マーガレットへ代替わりして、初めての10万キロ修理です。 8月26日(月)に入庫して、本日無事完了致しました。
 具体的には、タイミングベルト、バランサベルト、ベルトテンショナー、 ウォーターポンプ、点火プラグ、各部オイルシール・Oリング等の交換となります。
 車は定期的に、各部分に点検加修の必要があります。 それぞれ部位によって何万キロ当たりと決められていますね。 これをキチンと行う事により、安心して使い続ける事が出来ます。 なにしろ、突発的な故障による運行中止は出来れば避けたいので、特に営業中は。

 まあ几帳面な性格故か、当たり前に行う定期修理なのですが、 他の個人さんは、どうして居られるのかな。 私の車は、というか車に名前まで付けるほど愛して止まない存在なのですが、 この娘が壊れたら経営上は無論のこと、精神衛生上も本当にヤバいので、 たぶん人一倍健康状態、もとい、稼働状態には注意を払っているつもりです。

 いつまでも元気で走ってね、マ~がリン!   (うわッ キモ!)





2024/10/15 累積走行 114,606km

   三ヶ月定期点検を実施しました。

メニューは、エンジンオイル、エレメント交換のみ。 あっさりと終わった感じですね。
 ミッションのATF交換は来年1月実施予定の車検でやりましょう。 ここのところ、変速ショックが少しあって、バルブボデーかなぁと。 AliexpressなるC系通販サイトにて、オーバーホール・キットを見つけたので 喜んで購入致しました。 バルブボデーもassyで買えるのですね、驚きました。 まあ、ミッションも11万キロを超え、今後何が起こるか分かりませんので、 これらの出費も安心の材料ですね。

今日も快調に走ってくれています。





2024/11/28 累積走行 120,147km

   来るべきモノが来ました。
 突然、まあねぇ故障ってのはいつも突然なのですよ。

ラジエーターファンの回転が異常に高い、ボンネットから異様な甘い香りが立ち上る。

 もう、これは水漏れで水位が下がり、それを冷却するべくファンが高速回転する、といういつもの図式。
 ラジエーターのサイドタンクから漏れですね。 急遽大栄交通にて検査してもらいましたが、 結果は、左サイドタンクとアルミ本体のカシメ上部からの漏出と判明しました。 それも、相当の量でした。
 ラジエーター検査は、圧力弁キャップから空気を送り込みラジエーター内を加圧する方法で、 漏れ箇所からラジエーター水がピュ~っと噴き出すので故障箇所の特定が出来ます。 まあ加圧によって、傷口も広がりますね。

 さあて、大栄工場は他の仕事で手一杯、修理してくれません。 そもそもラジエーターは修理ではなく交換が基本なパーツですので、スタッフも修理する気はゼロです。。。 途方に暮れながら、横浜から川崎へ走って帰ります。 OBDⅡを接続して、デジタル水温をワッチしながらの不安な道中でした。

 まずは海外へラジエーター本体とホースを発注します。しかし調達には時間が掛かります。 一ヶ月以上掛かることも普通ですので、その間は営業出来ません。 商売人にとって、日銭が入らないのは非常に不安。 そこで先に簡易補修を行い、問題なければ営業に復帰して、新品パーツが到着するのを待つというシナリオを書きました。

 故障箇所は、アルミの本体とプラスチック製タンクの境目、カシメ圧着部からの漏水です。 エンジンの冷却水を冷ますラジエーターには108kpa程度の圧力が掛かりますので、プラスチックが熱劣化する と割れたり、カシメが甘くなったりで、10万km辺りが交換の目安のようです。 タクシーにとっては3年に一度の交換、、、となりますね。正に3年目の故障だったわけです。

 最近は補修材もよいモノが出てきまして、今回使用したのは “ゴリラ・パテ” です。 さる水道配管工事屋さんのYouTube動画で、ゴリラパテで穴を埋めて耐水加圧試験を行っているのを拝見しまして。 その動画の中では、750kpaの水圧にビクともしない高性能を発揮しておりました。 エポキシパテですが、硬化すると金属のように硬くなり、耐水耐熱性能もラジエーターには適応出来そうだと確信しました。 使用感は硬い粘土のようで練り合わせが大変でした。 練り合わせから5分以内に早く作業しないと硬化が始まるので、少量ずつ取って練って、じっくり作業。

 で24時間後、大穴周辺は塞げたので、冷却水を入れて試運転します。 冷却水にはラジエーター補修液「ホルツ・ラドウェルド」を2本投入して、小さな漏れ対策をしました。
 結果! 止まりました。
 あとは、部品の到着待ちです。





2024/12/10 累積走行 120,537km

   う~ん、手強い。
 ラジエーターは、高温高圧の冷却水に晒されているので、弱い部分があると、そこから逃げようと企むんですね。

ラドウェルドを投入してあるから大丈夫

 とは行かなかった。
 最初は漏れが止まっていたので、もう大丈夫かと思いきや、数日して水漏れ復活です。 昨日まで、営業中はクーラント臭がするものの、漏れは確認出来なかったのです。 しかし、今朝の始動時にビックリ。

ジャジャジャジャ~~~

てな感じで大出水。 これじゃ営業なんて出来ません。
 さあ、困ってばかりいられません。なんとかしないと日銭が入らん。 大栄交通に泣きついて修理してもらうことも考えましたが、いや待てと。 「何なら自分で補修するかな」と、ハタと思いつきました。 無謀なようですが、ロンドンタクシーは案外構造が単純なので、 この部分はどうにか自前で出来そうな予感がありました。
 それと並行して、ラジエーター製作所にワンオフで新調して貰いましょう、という結論に至りました。 もう、熱負荷の掛かる部分にプラスチック製品は懲り懲りです。 全金属製で長持ちするラジエーターに交換しちゃいましょうと。 早速ラジエーター屋さんへ連絡をし、家に転がっていたチャーリー君のラジエーターをサンプルに発送しました。
 今日、マーガレットからラジエーターを取り外しました。 故障部分の確認と洗浄をして、明日いっぱい掛けて乾燥させます。 そして明後日から漏れ箇所のパテ詰め補修。
 どうなることやら。また、いつまで運休になるやら。

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